小説黒猫/クッククック。

@naokoです。
今日はこれ。本です。

猫とのことを書いたお話は、たいてい出会いではじまり、お別れ(死別)で終わります。
Fitz君とお別れしてからは、あまりに辛すぎてというか、あまりに泣きすぎるのでちょっと敬遠していたのですが、ゆうべからすこし読み返しています。

出会い。


ねこさんとの出会いって、忘れられませんよね。私の中にもだいじな映像として残っています。はじめて目が合ったとき。はじめて触れたとき。ああ、このこのはうちのこだな、と思ったとき…。
Fitz君ははじめて会った私に対して、とても無邪気にあそびをもちかけ、臆することのないわんぱく坊主でした。それでまあいろいろあってうちの子になったのです。



この『くろねこのうた』はくろねこクックと主人公のいきさつと会話(そう。会話です。ニホンゴで。)でつづられていきます。

はじめてごはんをあげたとき、ねこが「クックックック」とうたって踊るのを見て、

「これはすてねこなどではない。ましてのらねこではない。」どうにかせねば、ということで面倒を見ることになっていきます。
ここではさらりと書いてありますが、この出会いの衝撃と感動は、運命としかいいようがない…猫と出会って家族になっていったすべての人が体験する運命の、そのひとつにすぎないのですが、読む側はさまざまに違いはあっても、「そうよね。なにか降ってきたような運命を感じるのよね。」と共感できますよね。


この本の最後は号泣も混乱もありません。(私と違って。)


「クック、今度うまれてくるときは、人間にうまれておいで。」
「アタイ、クロネコガイイ。」


そうだよね。くろねこがいいね。Fitz君、またいつか会いましょう。

くろねこのうた

くろねこのうた



■ええいオマケだ!

@黒猫房主のストラップ公開!ちなみに着信音は「ニャーオ、ニャーオ、ニャーオ…」。
恥ずかしいから人前で鳴らすなって言うんですけど、どう思います?